デンマークの鬼才ラース・フォン・トリアーの長編第5作で、第49回カンヌ国際映画祭審査員グランプリを受賞するなど世界的に高く評価された愛の物語。1970年代初頭、プロテスタント信仰が強いスコットランド北西部の村。信仰心の厚い無垢な女性ベスは、油田で働くよそ者のヤンと結婚する。ベスは遠く離れた油田へ仕事に行ったヤンの帰りが待ちきれず、彼が早く戻ることを神に願うが、その願いは思わぬかたちでかなえられる。ヤンは仕事中の事故で重傷を負い、全身麻痺となってしまったのだ。ヤンは妻を愛する気持ちから彼女に愛人をつくるよう説得し、ベスもまた夫を愛するが故に見知らぬ男たちと関係を持つようになるが……。主人公ベスをエミリー・ワトソンが見事に演じ切り、映画デビュー作にしてアカデミー主演女優賞にノミネートされた。
奇跡の海評論(14)
ステラン若い!
エミリーは顔から立ち振る舞いから何から全てが幸薄い。ビョークもそうだったが、時々子供みたいな表情する時があって、余計に痛々しい。
ほぼ全部手持ちカメラで撮影していて、このあと『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に発展していくのがわかる。
どんどんひっちゃかめっちゃかしていく映画だとは思いますが
第1章が僕は1番不気味でした
その不気味な感じが、話しはどんどん酷くなっていくのに少し人間らしさと清潔感みたいなのを取り戻していく様な感覚
最後は奇跡って言うより少しの安堵感って言う感じにも見えた
もっかい見たい作品
好きです。
真っ直ぐな愛は見ていて痛々しいんですよね。
だけど、きっと愛するってそういうことなのだと思います。
それを批判することなんて誰にもできない......。(けれど、きっと身の回りに居たら批判、軽蔑するのだと思います)
涙が出たけど、きっとこれは雰囲気に呑まれて出た涙。
「奇跡」の海、というより「犠牲」の海、の方が正しいと思います。
今回はまだハッピーエンド(なのか?)なのでいいけど・・・でもやっぱり途中は可哀相なことになるねんよなぁ。