若き日の文豪シェイクスピアの秘められた恋の行方を、虚実織り混ぜながら描いた恋愛歴史劇。16世紀末のロンドン。人気劇作家シェイクスピアはスランプに陥っていた。ある日、彼の新作のオーディションにトマスと名乗る若者がやって来る。実はトマスは、裕福な商人の娘ヴァイオラが女人禁制の舞台に立つために男装した姿だった。逃げるように去ったトマスの後を追って商人の屋敷に潜り込んだシェイクスピアは、そこでヴァイオラと出会い恋に落ちる。しかし彼女には既に、親によって定められた婚約者がいた。燃え上がる恋心に創作意欲を刺激され、新作「ロミオとジュリエット」を書き上げていくシェイクスピアだったが……。主演は「エリザベス」のジョセフ・ファインズ。第71回アカデミー賞で作品賞など7部門を受賞し、ヴァイオラ役のグウィネス・パルトロウが主演女優賞、エリザベス女王役のジュディ・デンチが助演女優賞に輝いた。
恋におちたシェイクスピア評論(20)
これはすごい脚本です。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の真実がここに!なんて、信じてしまいそうなストーリー。冒頭からウィルの指の汚れがリアリティを増している。メインである『ロミオとジュリエット』の初演では思わず涙してしまった。
面白いのは倒錯の世界。このプロットはさすがです。えっと、ロミオが女でジュリエットが女性、えっ、わけわかんなくなりそう。最後まで見れば『十二夜』に続くということで、この設定が生かされてきますよね。
自分が英文科出身なのに、シェイクスピアについてはかなり無知。『ロミオと海賊の娘ルセル』でしたっけ??喜劇を作らなければならないのに次第に恋愛ドラマになる過程が面白かったです。(これって史実に基づいてるの?)ほんとにわからない。勉強のやり直しです!
女王様のご英断、あっぱれでした~
女が舞台に上がるのは汚らわしいとは女王様も内心おもしろくなかったのかも
不条理な結婚とはいっても潔く受け入れる結末もよかったかな
ヴァイオラも、シェイクスピアの才能に惚れているのでなにもかも捨てて逃避行という気はなかったんでしょうね
しかし、コリンファースのピエロな貴族様もおもしろかったわ
ロミオとジュリエットの話がもしシェイクスピア本人が体験した恋からインスピレーションを得ていたらという話。あり得なくもないしあってもおかしくないと思う。
でも全体的に面白いと感じられなかった。よかったのはジュディリンチの女王だけ。コリンファースが出ていたけど意外にちょい役だった。
悪い映画ではないけれどただ私の好みではなかったんだと思う。
これなら私がしたほうがましです。
ちなみに昔、高校の文化祭で真夏の夜の夢の主役するために本を丸暗記しました。
脱線しましたが、ヒロインは素晴らしい、特に男装の麗人としての演技が素晴らしい。
それだけでも見応えあります。
最も映画を浴びるように見てた時期に見た作品だったので、とにかく懐かしい約10数年ぶりの鑑賞。細かい箇所など結構忘れていたけど。
改めて見ても、巧みなストーリーが面白い。
シェイクスピアの恋がそのまま「ロミオとジュリエット」に。
物語はフィクションだが、実在の人物も多数登場。物語と劇中劇が交錯して進み、クライマックスの舞台「ロミオとジュリエット」は拍手喝采。
やっぱりこの頃のグウィネス・パルトロウが一番輝いていた。この役を手に入れるまでのゴシップに目を瞑れば、最高にキュート。
ジョセフ・ファインズもセクシーな魅力を発揮。
コリン・ファース、トム・ウィルキンソン、イメルダ・スウィントンらの出演は初見時気付かなかった。
まるで舞台を見ているようなジョン・マッデンの演出は快調、美術や衣装は豪華、スティーヴン・ウォーペックの音楽も心地良い。
劇で描かれた真実の恋。
しかしシェイクスピアの情熱的な恋は自分が書き上げた物語等しく、切ない結末に。
その想いは永遠のヒロインとして、物語の中で魅了し続ける。