野いちご劇情

スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、ひとりの老人の1日を通して人生のむなしさや孤独をつづり、ベルリン国際映画祭金熊賞をはじめ数々の映画賞に輝いた傑作ドラマ。名誉博士号を授与されることになった老教授が車で授与式場へと向かう道のりを、老教授の回想や悪夢を織り交ぜながら描いていく。老教授を演じるのはサイレント期の名監督として知られるビクトル・シェストレムで、本作が遺作となった。2013年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。2018年の「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)でもリバイバル上映。

野いちご演員

野いちご劇照

野いちご 相關電影

青春ジャック 止められるか、俺たちを2線上看
青春ジャック 止められるか、俺たちを2
プロット  日本
03月15日 上映
WILL線上看
WILL
プロット  日本
02月16日 上映
パスト ライブス 再会線上看
パスト ライブス 再会
プロット  アメリカ・韓国合作
04月05日 上映
ソウルメイト線上看
ソウルメイト
プロット  韓国
02月23日 上映
映画 マイホームヒーロー線上看
映画 マイホームヒーロー
プロット  日本
03月08日 上映
ザ・パイロット線上看
ザ・パイロット
プロット  ロシア
02月16日 上映
劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦線上看
劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦
プロット  日本
02月16日 上映
燃えるドレスを紡いで線上看
燃えるドレスを紡いで
プロット  日本
03月16日 上映
オーメン ザ・ファースト線上看
オーメン ザ・ファースト
プロット  アメリカ
04月05日 上映
ポラリス 死闘のアイスロード線上看
ポラリス 死闘のアイスロード
プロット  カナダ
03月01日 上映
テルマ&ルイーズ線上看
テルマ&ルイーズ
プロット  アメリカ
02月16日 上映

野いちご評論(16)

Agr-wohgdrrkinwo
Agr-wohgdrrkinwo
総合55点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:60点|音楽:65点 )

社会的に成功している医者が急に夢を見る。何故今更彼はこんな夢を見るのか。
彼の体験するようなことはこの日ではなくても普通に起きていたのだろうが、彼自身がそれをあえて気にもせずに無視していただけではないかと思う。年老いて死を意識して初めて知った自分の不安と孤独という現状が、他人に無関心な彼の観る景色と人に関する意識を変え彼自身も変える。自分の意識の変化が観るものを変えているのである。

でもベルイマン監督らしい抽象的な描き方で相変わらず分り辛い。夢と現実が交じり合ってはっきりしない。感覚で感じとるのだろうが、彼の演出にはどうも素直にのめりこめない部分がある。たった半日の小さなことの積み重ねでの変化というのにもそれほど惹きつけられなかった。
zirxjn
zirxjn
回想、夢、旅の途中で出会う人々。三つの次元で老人の物語が語られる。
最初の夢のシーンの印象は強烈。誰もいない街路に、樹木と街灯の影が横たわっている。そのうち街灯の影はカメラが動いても形や長さを変えない。これは街灯に陽が当たって形作られた陰ではなく、実際にはセットの書割に描かれた絵である。この効果は大きく、モノクロの映像で非現実的な雰囲気を出すことに貢献している。
また、ラストの授賞式のシークエンス。荘厳なファンファーレが鳴り響き、ホールに厳粛な雰囲気が満ちる。主人公を囲む人々の晴れやかな表情。老人がおのれの人生への評価を、否定的なものから変化させていくシーン。似たようなシーンを30年後の作品で観た。ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」第一作のラストの元ネタは恐らくこの授賞式であろう。
21世紀に入っても、映画が描く人間には大きな変化はない。探せばもっとほかにも元ネタがあるのかも知れないが、そんなことよりも、ベルイマンの描く人間の姿を凝視したい。
Ohminssxgpk
Ohminssxgpk
人間は誰もが『価値がある人生』を送ってその一生を終えたいと思っている。

それは『自分の育てた家族』であったり『社会に対する貢献』であったり『常人では成し遂げられない偉業』であったり、その形は人それぞれではあるが『価値ある人生』とは一夕一朝で成せるものではない

それを成し遂げる為の階段を毎日一段一段登ってゆく地道な日々の積み重ねなのだ。

努力を重ね、成長と反省を繰り返し、日々の積み重ねを成し遂げた者だけが『価値ある人生』を終える事ができる。

しかし、人生が終盤に近づき自分の人生を振り返った時、今まで積み重ねた日々が『間違っていた』『勘違いしていた』ことに気付いてしまったとしたらどうだろう?

それに勝る絶望は無いのではないだろうか。

立派に成長し、自分の事を尊敬してくれていると思いこんでいた子供の愛情が実は勘違いだった…

共に人生を過ごした愛すべき伴侶から本当は愛されていなかった…

この映画は人生の黄昏に差し掛かった老人が何十年と信じ続けてきた『自分の人生の価値』が本当はハリボテのイミテーションであったと思い知らされる地獄巡りの旅を描いた映画です。

傲慢の罪に対する罰は『孤独』恐ろしい、恐ろしい、物語…

しかし、この映画は絶望だけでは無く最後に微かな希望を残して終わります。

人生、『もう間に合わ無い』なんて事は無い、これから、今すぐにでも自分の生き方を見つめ直し、他人の為に『すべき事を成せ』

時間を戻すことは出来ないけれど、自分のあるがままを受け入れてゆく事はできる

そうすれば笑って人生を終える事もできるんじゃないか?

…僕にはこの映画がそう呟いているように感じました。

スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンの1957年製作の作品ですが、そのメッセージ性は古びる事なく、今も人の価値観を揺さぶる名作だと思います、お薦めです!
wmfcczd
wmfcczd
小津安二郎監督と通じる語り口
功なり名も遂げた老人
しかし晩年は寂しいものだ
振り返ってみればこうすれば良かったと反省することもある
それだけの話だ
それを上手い構成でロードムービーとして構成してみせる手腕は見事
淡々としみじみながら全く飽きさせない
Ipakatpmtsoren
Ipakatpmtsoren
ネタバレ! クリックして本文を読む
初ベルイマンでしたが、最高!の一言です。本作はベルイマンの代表作の一つと言われていますが、噂に違わぬ大傑作でした。

本作はロードムービーですが、夢に大きく比重が置かれています。旅の中でいろいろと事件や変化が起きますが、どちらかというと夢の中で物語が進んでいった印象を受けます。

主人公・イーサクは78歳の医学博士。大学の名誉教授が授与されるほど職業人としては成功していますが、どうも家族には恵まれていません。
やがて、イーサクは他者との関係性を構築することから逃れ続けた人生を送ってきたことがわかります。情緒的なぶつかり合いを避け、肝心なところで知的な上から目線の綺麗事で済ませてきたため、大事なものを手に入れることができなかった。
重要なことから向かい合わずに逃げると、自分を生きることができず(byホドロフスキー師匠)、虚無に苛まれます。イーサクも例外ではありません。しかも、それが息子にも伝達しており、もはや呪いとなっております。

朝、イーサクは長年連れ添ったおばあちゃんメイドと軽くケンカしたあと、息子の嫁マリアン(美女!)と、ヒッチハイクで拾った若者3人と大学に向けて1日だけのドライブの旅をします。その旅自体よりも、この1日で見る夢が彼を変えていったように感じました。

オープニングに見る夢①にて、イーサクは棺桶に入った自分の死体と対面し、死体に腕を掴まれます。
ここでイーサクが生きるしかばねであることがわかります。しかし、棺桶のイーサクは必死の形相で生けるイーサクにしがみつきます。まるで「本当にそのまま死ぬのか?後悔はないのか?まだ間に合うぞ!」と訴えているように感じました。

ドライブに出てからすぐ見る夢②では、かつての許婚が弟に奪われた過去がわかります(夢②は、夢というより追憶の色が濃い)。
イーサクは偽りの人生を後悔しはじめます。

中盤のハイライトとも言える夢③は、不条理な医学試験を受けさせられるも当然合格できず、孤独の刑を宣告させられます。
夢としてはキャッチーすぎますが、彼は孤独の人生を生きました。しかし、自分で選んでいるようで、実は逃げている。だから、刑を受けているのです。過去のイーサクからの復讐。

マリアンから息子の真実を告げられ、イーサクは苦悶する。妻に対して取った態度に苦悶する。過去と現実からツケを払わされるイーサクですが、かつてのイーサクではないことがここからわかります。
昔のイーサクでしたら、苦悩しませんでした。上から目線で逃げていた。しかし、この日のイーサクは、自分の過ちに真っ向から立ち向かったのです。

これができたのは、夢の力によるものだと感じています。
夢はこの世を生きていない、自分の半身からのメッセージです。イーサクはそのメッセージを無視せず、受けいれたのだと思いました。
これらの夢を見なければ、彼は虚無のまま1日を過ごしたでしょう。これまでの日々のように。

名誉博士号を授与された夜、息子夫婦、おばあちゃんメイドと言葉を交わします。それは、おそらくかつての彼では語れなかった言葉、取れなかった態度が表れていたと感じました。特に、おばあちゃんメイドとの会話は、冒頭の2人の会話と対比になっている印象を受けました。

イーサクの変化はとても些細です。しかし、この日のスモールチェンジは彼の心の奥底で起きたものです。これから彼は生まれ変わります。
本作のラストを飾る、この日の最後の夢は、彼が抑圧して見ることができなかった光景です。このラストシーンを思い出すたびに、胸がいっぱいになります。
彼はホドロフスキー師匠みたいに赦しに至ることはできないかもしれない。しかし、そこに向かう旅に出ることはできる、そんな力強いメッセージが込められた夢でした。

イーサク・ボルイ博士御年78歳。彼の人生はこれからです!

喜歡並分享心得

相關文章&新聞

相關電影

いちごブロンド 線上看 いちごブロンド
プロット  アメリカ
06月01日 1947 上映

いちご同盟 線上看 いちご同盟
プロット  日本
03月15日 1997 上映

いちご白書 線上看 いちご白書
プロット  アメリカ
11月19日 2011 上映

イヌゴエ いぬごえ 線上看 イヌゴエ いぬごえ
プロット  日本
02月18日 2006 上映

最新上映