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モンテ・クリスト伯 プロット アメリカ・アイルランド合作 11月02日 2002 上映
モンテ・クリスト伯 The Musical Live プロット 韓国 09月10日 2021 上映
モンテ・ウォルシュ評論(3)
ドンパチのシーンはやっぱりカッコよかったけどほんの少しだった。
キャラクターも皆よかったし、描いておくべき映画であったと思う。
チェットは金物店のメアリーと結婚。自分もマルチーヌとそろそろ結婚か・・・という気持ちにもなったが、「結婚はカウボーイ」を引退したときだと心に決めているモンティ。荒馬乗りを認められて西部ショーで働かないかとも誘われる。牧場も経営難でリストラを行ない、若者たちが解雇されるが、彼らは銀行を襲ったり保安官を殺してしまったり。
時代はカウボーイを必要としていない。時代に乗り遅れたまま自分の居場所を探し続けるが、チェットの死によって誇りを賭けた姿が甦る。マルチーヌの病死が唐突すぎて、終盤の展開は虚しいし、最後にはただ自暴自棄になってる雰囲気だ。それでも、哀愁を感じられるリー・マーヴィンの後姿と渋い声に男を見た!
西部劇は何かといえば倒すべき敵がいることが最初から決められていて、その敵と対決することこそが見所となっているもの。だがこの作品は、牧童として長らく生きてきながら、開拓時代の終わりと社会の変化によって取り残されていく男たちの生活を、当初は滑稽に、そして段々と真剣さを込めて描く。
まだまだ治安の安定していない時代だから、犯罪行為は起きるし銃を使う場面も出てくる。しかし最初からそれありきで物語が成り立っているわけではない。リー・マービン演じる牧童が、仕事に誇りを持った生き様を貫く過程では、そういうことも避けては通れないというだけ。開拓時代の終焉の中、いつまでも牧童として生きたかったのに思うままにならなかった彼の孤独と哀愁が主題になっていて、しんみりとした余韻が少し残る。銃撃戦で悪い敵を倒してはいそれまでというありきたりの話ではないし、当時の牧童の姿を真面目に捉えようとしているところが気に入った。