「エル・シド」のベン・バーズマン、バシリオ・フランチナ、フィリップ・ヨーダンのシナリオを「エル・シド」のアンソニー・マンが演出した歴史スペクタクルドラマ。撮影は「エル・シド」のロバート・クラスカー、音楽は「北京の55日」のディミトリ・ティオムキンが担当した。製作は「北京の55日」のサミュエル・ブロンストン。出演は「エル・シド」のソフィア・ローレン、「ジャンボ」のスティーブン・ボイド、「アラビアのロレンス」のアレック・ギネス、「潜水艦ベターソン」のジェームズ・メイスン、「女優志願」のクリストファー・プラマー、「アラビアのロレンス」のアンソニー・クェイル、「北京の55日」のジョン・アイアランド、「史上最大の作戦」のメル・ファーラー、ほかに、オマー・シャリフ、エリック・ポーター、ダグラス・ウィルマーなど。
ローマ帝国の滅亡評論(1)
ベンハー、スパルタカス、グラディエーターにはとても及ばない
それでもローマ帝国に関心があるなら観ない訳にはいかないだろう
舞台セット、美術、衣装、大群衆のエキストラの動員はどれもが今では絶対に無し得ない壮大なレベル
CGはもちろん無い時代だ
本物の迫力は画面から確実に伝わる
本作はグラディエーターの元ネタ
というかグラディエーターは本作のリメイクと言って良い
本作を良く研究してまとめ直したものと言える
本作はタイトル通りローマ帝国が滅亡に至る要因をラストシーンで提示することに力点が置かれているところがグラディエーターとの大きな違いだ
時代考証、史実との食い違いは、もちろん映画であるからギボンの古典ローマ帝国の興亡や塩野七生さんのローマ人の物語を全巻読破しているような方なら???の部分もあるが概ね許容できる範囲と思う
フォノロマーナのフォーラムのセットは見もの
ローマ街道の舗装表現には感激した
ゲルマニアでの戦闘シーンもグラディエーターとの比較で観ると興味深く迫力もある