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赤毛のアン アンの結婚評論(2)
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 75
映画として前作より実に12年。映画の最初でマリラは登場することなく死んだことになっているし、グリーン・ゲーブルスは人手に渡り荒れ果てている。映画の中でもいきなりこんなに時間がたっているのかと少しおどろいた。
その後の物語はかなり原作を離れたものになっているようだ。映画の持つ雰囲気とかは悪くないのだが、どうも赤毛のアンという最初の設定と登場人物を引き継ぎながらも全く違う別の作品として見たほうがいいかも。「赤毛のアン」そのものを期待すると裏切られた気分になる。
前作まではまだある程度は原作の流れを引き継いでいたのに、何故ここまで原作から離れた作品を作って「赤毛のアン」と名づける必要性があったか、理解に苦しむ。独立した作品として映画自体の質は悪くないので、アンとは異なる別作品として作ったほうが良かったのではないだろうか。
時代設定から違っていましたよね。
記憶が曖昧なのですが、確か“アンの娘リラ”が戦時下のお話だったような気が…。
一見した感じでは、困難に負けず行動するアンらしい作品のように感じられますが、前作までのようにユーモラスな感じは殆ど無く、空想好きだったアンのあのお芝居がかった独白シーンも一回だけでしたし、作品の雰囲気自体が違いましたね。
原作が無ければ、これはこれで有りかもしれませんが、原作かあるのに何故このようなお話にしたのかちょっと不思議な気がします。
一作目が本当に素晴らしい作品だっただけに残念です。
モンゴメリのアンに思い入れのある方にはちょっとお薦め出来ない作品でした。