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悪霊喰評論(3)
基準はなんじゃい?wikiによると大赤字映画です。
あれ?終ってしまった。怖いシーンあったの?途中、ちょっとだけ寝ちゃったからなぁ・・・どうなのよ。ちょっとファンタジーであったり、宗教内での異端者の確執といったスリリングな場面はあったけど、大多数のホラーファンは愕然としたことだろう。カメラアングルや小技のCGは綺麗だったですよ。こんなことなら、予習していけば良かったな・・・
言葉にならない言葉が周囲に散らばって落ちる感じなんだなあ、とつくづく思いました。
邦題はホラー映画につけられるものみたいで、いまいち求心力がない。
ヒース・レジャーが出演しているという事を知らなければ、タイトルで弾きます。
素直に原題通り『罪食い』って題した方が、キリスト教系映画ってことが分かってよかったのでは?
内容もホラーではないですし、『身の毛のよだつ』・・・って何のことを言っているのかしら。
カトリック教会の中でも異端にあたる会に所属する、司教アレックス。
どのくらい異端かというと、悪魔祓いが会の中では普通に行われ、
訪ねてきた警官にもごく当たり前の様に告げてしまうくらい異端です。
もちろん日曜日のミサもすべてラテン語で行います。
まあ、当然といえば当然ですが、信者は少なく、さらに神父自体も少ない。
最後の二人の神父のうちの一人がアレックスです。
以上はとてもそそる設定なのですが、
なんにせよ実際に神秘を行っている場面が少ない。
もっと儀式を!もっと不気味さを!
聖遺物を使った呪詛を!
死んだ犬は甦り、目からワインが湧き、会独自の研究は複雑怪奇で
錬金術が行われ・・・る訳でもない。
必要最低限の演出はしているし、けして退屈なものではなかったけれど
もっとあっても良かったな