精神

6.9/10
共16評論
類型   プロット
時長   135分
語言   英語
上映   07月17日 2010
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精神劇情

“落下傘候補”や“どぶ板選挙”といった日本の地方選挙の内幕をとらえ、海外でも注目された「選挙」の相田和弘監督が、精神科を舞台にそこへ集う患者たちを真正面から捉えたドキュメンタリー。様々な人々が集まる精神科診療所“こらーる岡山”には、心を患い自殺未遂を繰り返す人や、病気と付き合いながら信仰や芸術を深めていく人もいる。心の傷を癒す精神科医療を通し、現代人の精神のありように迫る。

精神演員

精神劇照

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精神評論(7)

Saaofgmnhu
Saaofgmnhu
ネタバレ! クリックして本文を読む
今散歩から戻って来ました。今日空は薄暗く雲は灰色でした。
駅のそばの田んぼをよく歩きます。
お天気の良い日は太陽が出てくる所を見て、なんか解らないけれど強い大きい光が
私の体の中に入って来るのを感じます。雲も良いですよ。
だから、何度も立ち止まり空をみます。

何日か前から映画「精神」で感じた事を書きたかったのですが、なかなか纏まりません。

山本先生の相手を否定しない「あんたはどうしたいの?」という言葉良いですよね。
私にも問いかけて欲しいと思いましたよ。明確な答など出せない自分はそれが病かも知れない?
出せないまま今に至ると言う事はいいかげんに生きて来たのかも・・・。

答を出そうと突き詰めて思い懸命に考える人は、結局は自分を卑下しこの世に生きていてはいけないと感じたり、
逆に世間が悪いと怒りが爆発してしまうのではないかしら。
鬱病と言ってもいろんな症状があるし、統合失調症でも千差万別なのかも知れないので一概には言えないけれど。

理論家の患者の話は頷けますね。
カーテンの話、また彼はクリスチャンでキリストは共にあるというような文章読んだでしょ。

知的な彼はもっと居ましたね。カットの彼=菅野さん、それと三宅のイクちゃん(医師だった様です)
イクちゃんはただ頭をかきむしり声も出さない、妙に気になりました。
「こら-るのブラックジャック」と菅野さん(ヘビースモーカー)が言った時少しイクちゃん笑いましたね。
「肺がんの手術をイクちゃんにして貰いたいけど高いよね。いくら?」なんて菅野さんの優しさいいよねー。
彼も山本先生に救われたから出た言葉ではないかしら。菅野さんの詩集も良かった!

女性の方々もいろんな話をしてくれていました。
診察前にうつになった時はどんなに苦しいかを話してくれた女性、亡くなったのですね、三宅のイクちゃんも。

今の自分は体の衰えとどう付き合うかとか、
人生を達観する事の出来ない精神力の弱さを見つめつつ生きています。
Mampelilis
Mampelilis
アップリンクで鑑賞。
前作の「選挙」に続いてテロップ・ナレーションのない相田監督の手法はスゴイ!!
観ている側も常に頭をフル回転させながら絶えずスクリーンを追わなければならないので、鑑賞後はブドウ糖が欲しくなりました~!!

それにしても患者が自分自身を語る時みんな冷静に自分自身を語っていたのは意外!!
健常者でもまとまりのない話をダラダラと語るやるや被害妄想が強い奴が結構いるけど、
結局、正常と異常の区別なんてごくわずかでしかないだな~!とこの映画を観て改めて感じました。
ibbaeg
ibbaeg
☆☆★★★

※ 鑑賞直後のメモから

『選挙』の監督による観察映画第2弾。

いきなりタイトルの下に《観察映画第2弾》と出て「おいおい!」…と言った思い。

『選挙』は主人公にあたる山内和彦氏のキャラクターが絶品だった。
実に頼りない上に、周りの空気を読み過ぎるマイナス+マイナスの要素が、いつしか特大の➕へと転じてしまう不可思議な、日本特有の選挙制度を。ただ観察するだけで、皮肉に繋がる面白さだった。

ところが今回は、心の病を抱えた人達の観察。
はっきり言ってこれは観ていて辛い。

『選挙』の時とは違い、対象となる人達の気持ちが《死にたい!》…とゆう、重いテーマを抱えているだけに笑えないのだ!
いや、本来ならば笑ってはいけないのだろう…。
おそらく本音で言えば、「是非とも見て考えて欲しい!」…と言った方が正しいのだろう?とは思えるのだけれど。
しかし、実際に出来上がった作品を観ると。「笑って貰って結構!」…と言った意識で演出されている気もする。(実際問題、予告編だけを観たらその様に作られているのだが…)
それを製作者側及び、数人の対象者双方に見受けられるからなんですが…。

それゆえ、『選挙』を観た人達が感じる。「やっぱりこれってどこかおかしいよね〜」との思いも。今回に関し、個人的には「だから何なのだろう?どう感じて欲しいのだろうか?」…との思いを強く持ってしまった。

こんな俺は、意識の低い人間なのだろうか?

2009年6月21日 シアターイメージフォーラム/シアター2
Iospshgnkxm
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精神疾患を持ち生きづらさを抱えている人たちと、精神科医山本昌知氏の日常を「観察」した映画である。

病気ではなく人を看る
本人の話に耳を傾ける
人薬(ひとぐすり)

看るを「観る」に変えると、対人援助職の関わりかたと同じである。そしてそれは権威がある人ほど難しいはずだ。だからこそ山本先生は頼りにされるのだろう。

健常者と障がい者の間には「カーテン」があると患者の発言があった。そのカーテンは「偏見」であり、健常者が作ることもあるが、障がい者も作ることがあると言う。
私は精神疾患を作るのは、心無い、未熟な健常者であり、「障害」は健常者そのものだと思っている。そして「偏見」は健常者の未熟さそのものだとも思っている。
qwcocz
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どんな人でも居場所があれば、なんとか笑えて、なんとか生きられるんだ。私達の国がこんなに息苦しいのも、色んな人の居場所を沢山奪ってしまったから。カーテンで囲いを沢山してしまったから。

精神病の人の溜まり場『こらーる岡山』は、そんな囲いを外した皆んなの居場所です。それは、まるで『何でも屋』さんの集まりのよう。だって、健常者なんて誰一人いないんだから。いや、人間は誰一人として健常者ではないんだから。

『こらーる岡山』は、人を自殺するまで追い詰めたり、disったりする『こちらの世界』とは無縁です。狂ってるのは、一体どっちなのか。想田監督の聡明なカメラからは、そんな言葉が聞こえてきそうです。

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