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ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲評論(20)
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三池監督とクドカンがありきたりな続編を作るわけなかろうと予想した通り、実質的に世界観ははぼ一新して近未来SF的なディストピアが舞台。テイスト的にも前作以上にギャグに徹した脱力系コメディとなった。
前作『ゼブラーマン』でもナンセンス・コメディな側面はあったが、マスクド・ヒーローをパロディ化しつつも、最後には本来のヒーローものに回帰したカタルシスで締められた。個人的には前作のそういうヒーローものに対するオマージュを忘れないところに惚れていたのよ。
それだけに今回の、最後までしまりのない、パロディたるゼブラーマンのさらなるセルフ・パロディ化には少々がっかり。これでは劇中のセリフにある「残りカス」そのものではないか。
基本的にはダークな世界観のエンターテイメント大作だからこそ、最後は前作同様爽快に終わらせて欲しかった。そんな期待を裏切ってみせるのが三池流と言えば“らしい”のだが、ここでの腰砕けな後味はマイナスにしかなっていない。
(中略)
そんな中で唯一見所となるのは、『時をかける少女』(2010年、監督:谷口正晃)での無邪気な女子高生役が記憶に新しい仲里依紗の弾けっぷり。
これまでの彼女のイメージを覆す悪女ぶりには、若いながらも女優としての器の大きさを感じずにおれない。その存在感は主役の哀川翔を食っていると言っていい。
ただ、彼女の気概を認めるからこそあえて言わせてもらうと、キレた悪女役としてはまだまだ甘さが感じられる。
セクシーなボンデージ風衣裳もあって、同じ三池監督作品『ヤッターマン』(2009年)でドロンジョを演じた深田恭子と比較されるようだけど、こちらのドロンジョは可愛らしさが必要な役で、敵役同士とはいえキャラクター的には真逆だ。
ゼブラクイーンはその設定から考えても、ただひたすら「怖い」と感じさせるぐらい狂気のオーラを発していないと。そんな本気の狂気から発せられる間抜けな言動が笑いにもつながる役柄なのだから。
仲自身がそのことを十分理解した上で演じていることは端々から感じられるんだけど、ゼブラクイーンの高笑いは、彼女が注目されるきっかけになった『時をかける少女』(2006年、監督:細田守)でも聞かれた奔放な少女のそれで、幼さが残る。そういう惜しい点が目に付くたびに、「可愛い顔した女の子なのに頑張ってるね」止まりと思ってしまう。
今回のゼブラクイーン役が彼女のこれからの活躍の場を広げることになるのは間違いないだろうから、今後の成長に期待といったところ。
前作は良かったので期待をしていたがこれはダメだ
それに、コメディかアクションにするのか、はっきりするべきだったと思います。
仲里依紗さんの歌と踊りのシーン以外は、見る価値ないです。
ゼブラクイーンだけが救いです。
しかし、それを確信犯的に撮っている。
わかっちゃいるけど、エロい。
仲里依紗のゼブラクイーン。「ヤッターマン」での深田恭子ポジションは明白。
しかし、女優さんがセクシー衣装でアクションよろしく、お尻を振って頂けるのなら、甘んじて二番煎じを頂きます。
ウエスト周辺から下半身にかけて、腰を振ると尻肉がぷるぷる震えるハイレベルなエロス。
ココリコ田中でなくても「エロいよなあ」と唸りたくもなる。
カメラワークは、ヤッターマンのドロンジョと同じで監督の趣味(?)ともいうべきアザトイ動き。
この映画に中身なんて無い。
おバカ映画にエロスを融合した、ハイセンスエロバカ映画なんですもの。
それを解ってみるのが正しい姿勢というものでしょう。
個人的にはエロスを堪能できたので十分です。