マッチング
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日本
02月23日 上映
落下の解剖学
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フランス
02月23日 上映
K‐9 L.A.大捜査線
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02月23日 上映
METライブビューイング2023-24 ヴェルディ《ナブッコ》
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アメリカ
02月23日 上映
マリア 怒りの娘
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ニカラグア・メキシコ・オランダ・ドイツ・フランス・ノルウェー・スペイン合作
02月24日 上映
コットンテール
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イギリス・日本合作
03月01日 上映
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ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実評論(8)
「我々は何を学びましたか?」
「目を背けてる…」
ドキュメンタリー映画の金字塔の本作品。しかし、作品自体は一切の主張をしない。爆撃命令を淡々とこなす元兵士のインタビューの後には、爆撃を受けたベトナム人の怒りの声を映す。
戦争捕虜として英雄扱いを受け、帰国後には様々な講演をこなす英雄捕虜。戦い国を守る事が大事と説く。その為にも国に対する忠誠心を教え込む教育が大切…と言う。
その前後には、意味も無い戦いに翻弄された事に気が付いた元兵士達の意見。その為にどの様な仕打ちが自らの身体に刻まれてしまったのか…。
元々はフランスとベトナムとの争いに介入し、共産主義の脅威を如何に排除するか。《正義》とゆう大義名分の名の基に集い、不毛な争いを今日も続けているアメリカ軍。
その真実は、「汚らしいネズミ」と例え。差別用語や「東洋人の命の値段は安い」等の発言に代表される様に、我々こそが優れた民族で有る…とゆう、アメリカ人の多くに共通する意識の現れと言える。
あれこれと理由をこねて説明しては、世間を洗脳しようとするお偉いさん。「どことやってるんだっけ?」と、ノー天気なトラック運転手。彼はいずれ真実に目覚めるのか?それともこれまで同様に、政府に洗脳されたまま生きて行くのだろうか?
数多くの映画に影響を与え、その存在でベトナム戦争終結を早めたとも言われる本作品。
特に車○子に座りインタビューを受ける元兵士の姿は、『帰郷』や『ディア・ハンター』に多大な影響を与えたのは明白。『プラトーン』や『地獄の黙示録』その他数多くの作品や、映画人がリスペクトしている。
インタビューに答える多くのお偉いさん達が、自分達の立場からこの無意味な戦争を擁護をし。では何故?無駄に死んで行った多くの一般人の人々は、一体誰の為に?何の意味が有って死んで行ったのか?
何の主張も持たない製作者の淡々と描く映像だが、やがて映画の最後には観た人の多くが、「じや!一体誰の責任なんだ!」との、激しい怒りが湧き上がって来る。
今アメリカは新たなベトナム戦争の泥沼に突入している。
“過去を記憶できない者は同じ過ちを繰り返す”
(2010年6月27日東京都写真美術館大ホール)
そもそもの経緯や泥沼化の過程や反対運動などこれ一本でベトナム戦争の全てがわかったような気分になる。
路上でベトナム人が頭を拳銃で撃たれて血がどくどく出る、全裸の女の子が道路を走って逃げていて背中の皮がめくれているなど有名なショッキングな映像もあった。目の前で自宅を焼かれる農民や売春宿でのセックスの様子などもショック。
とにかくみんながみんなひどく傷ついていて、日本はこの70年くらい戦争がなくて本当にありがたい。いろいろ問題はあっても自民党や官僚ががんばってくれていたおかげではなかろうかという気分になってしまった。
人間を人殺しに向かわせるものは、いったい何なのか?
祖国を守るという大義
共産主義をやっつける大義=アメリカの威信を守る大義⁇
アメリカの若者の純粋な気持ちを利用して、人殺しとそれに加担したトラウマを残して終わった戦争。
戦争のリアルは今も進行形
でも同じような映像にテレビで接することはなくなった。
欲望のために戦争を始めた人びと。それに巻き込まれた人びと。
やるせない気持ちになり涙が止まらなかった。
戦争は絶対に繰り返してはいけない。
そう強く思わせてくれる作品。傑作ドキュメンタリー。
今回、戦争終結(サイゴン陥落)40年を記念して特別上映されるのを機に足を運んでみたが、その出来栄えと迫力に度肝を抜かれた。 特に印象的だったのは2つ。 第1は、米国政府高官や米軍幹部から漏れ出る ベトナム(と言うよりも アジア..)への抜き難くそして余りにも露骨な民族差別意識。 こういう意識が 戦争を長期化・泥沼化させた背景の一つだったのだろうと思わせる。 第2は、映画の終幕を飾ったシーンだが、米軍のベトナム撤退後に全米各地で盛んに挙行された「勝利記念式典」の模様。「ホントは敗退なんだろな..」と密かに意識しつつも ソレを認めるには米国人としての矜持が許さない、多くの米国人のそういう歪んだ正義感と優越感、大国意識が、敗退の事実を何とか少しでも覆い隠したい(誤魔化したい)政府の思惑と合致したのが、今となっては喜劇としか思えない 派手なパレードの数々... その模様をコメント無しで淡々と追うエンディング・シーンが強烈に焼きついた。
戦争関連ドキュメンタリーに関心のある方にも 必見の作品。 強く推薦したい。