「森崎書店の日々」の菊池亜希子と、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で注目された俳優・中島歩が、「できちゃった婚」することになり、結婚の準備を進めていく中で、それまで知らなかった相手のルーツを知っていくカップルを演じたラブストーリー。若手女性監督の岨手由貴子が、オリジナル脚本で現代的な男女の結婚事情を描いた。ともに28歳の緑と真生は、交際を始めて4年。すでにマンネリ状態になり、お互いに心の中で別れることも考えていたが、その矢先、緑の妊娠が発覚。行きがかり上、結婚することになるが、生まれも育ちもこだわりも全く違う2人は、一緒に住むことになっても揉めてばかりで……。
グッド・ストライプス評論(16)
キャストがみんな魅力的。
んー、これ男も女も何処がいいのかわからんかった。
男は優柔不断の割に面倒臭い質問ばっかしてくるし、変に几帳面だし、更に婚約中に流されて大学時代の元カノか女友達と流されて関係して、挙句気持ちが盛り上がらなくて未遂に終わるし。28の割に女は女でだらしなくて我儘すぎないか?私自身も入籍控えてる27歳だから心境わからんでもないけど、わざわざ2時間も見るような映画じゃないかと。
臼田あさ美が唯一魅力的だった。
或る事を契機に閉じた狭い日常から一歩足を踏み出さざるを得ない状況に。
互いの関係する人々との交流を通して相手をより知っていく。
一つの帰結を迎えた時二人は新たな関係になっている。
それは相棒であり共犯者であり、同じ道を共に歩く気持ちを固めている。
その過程を細かい点も含めて描いた点は好感が持てました。
また相対する人と人との間に流れる空気感も良かった。
会話はしていないが、流れる空気感で状況がより見えてくる。
倦怠、安心、不安、不満、等々。
沈黙の中で互いの仕草や目線で語られる空気感。
その表現方法にグッときました。
ただ個人的な問題だが…登場人物達が全く合わなかった。
主人公二人があまりにいい加減で人として嫌い。
行き当たりばったりな二人の言動は所々で苛々。
周りの人物達も洒落臭い連中ばかり。
口から出る言葉の空虚さ、やってる事の幼さは殆ど共感出来ず。
終始“馬鹿だなコイツラ全員”と思いながら観る感じがありました。
人と人の間で流れる“空気感”の描写はいい本作。
主演女優の菊池亜希子は性格の悪いコケシみたいで可愛かったです。
特に不満げに眉を潜めている顔が可愛かった。
男の方は出来損ないの佐藤隆太みたいな感じで印象が薄かったです。
おそらく一般的に「キャリアウーマン」とは呼ばれない30代の女性向け。
後世に残る名作……ではなく自己啓発本的な即座に消費される作品だと思うので。
時代感がより理解出来る今、観に行った方が良いと思います。
オススメです。
おもしろかった。中島歩演じる恋人(婚約者)のマオが、なんとも言えない味が出てる。
優しいけどボサッとしていて頼りない雰囲気の男マオと、それにイライラする可愛いげのない女、ミドリ。(可愛いげのないところがなんだか可愛いようにもみえる…)
倦怠期?のでき婚カップルの二人の掛け合いがとてもリアル。
結婚にむかって動き始めた二人の微妙な心の交流が、なんとなく夫婦をかたちづくっていっている。
最後の結婚式のシーンを見終わると、ほのぼのした気持ちになった。
オリジナルストーリーに監督個人を、演出や表現に「あのこは貴族」(映画版)の原型を感じる
避けて通れない現実と向き合うカップルのあれやこれ
脱出したつもりの故郷もやはり尊いものです