石ノ森章太郎の「サイボーグ009」と永井豪の「デビルマン」がコラボレーションしたOVA(全3話/1話約30分)を劇場上映。悪の組織「ブラックゴースト」によって改造人間(サイボーグ)となった島村ジョーをはじめとした9人のサイボーグ戦士は、その力で悪に立ち向かい、世界平和のために戦い続けていた。一方、デーモンのアモンと合体し、悪魔人間(デビルマン)となった不動明は、仲間の飛鳥了とともに人知れずデーモンとの戦いを繰り広げていた。そんな時、ある事件をきっかけに両者は同じ場所へとたどりつき、ジョーとデビルマンが激突する事態が発生する。監督をテレビアニメ「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」を手がけた川越淳が担当。
サイボーグ009VSデビルマン評論(15)
細かい描写も描かれていて満足しています。
娘もめちゃくちゃ喜んでいました。
どういった経緯でこういうヒーローを掛け合わす作品ができるのか、もしかしたらその経緯をストーリーにすれば面白いかもしれないなんて、穿った見方だな。
作者もテイストも世界観も距離がある二大ヒーローが、東映漫画祭りよろしく、スクリーン狭しと活躍するという内容。
それぞれの世界観を上手くミクスチャしつつ、共通の敵を出現させることによって『昨日の敵は今日の友』になっていくシークエンス。
いわゆる『VSもの』の流れの王道ストーリーなのだろう。確かにヒーロー同士が戦えばどちらかが倒されなければならないから、それはあまりにもディスリ過ぎになってしまう。
まぁ、自分的にはそれもありなのだが、熱狂的なファンもいるだろうしね。
片や科学技術の粋に位置する009、そしてその科学では割り切れない宗教に基づいた想像の産物であるデビルマン。両方に共通することは、元々人間であったが、因果の成れの果てに『ならざる者』に成り、その苦悩を抱えながら、悪から人間を守る使命を自らに課す強烈な意志。
まぁ、実はそれ以上でもそれ以下でもないところが、この映画なのである。
もう少し、難しい話にしても良かったのではないのかと思うのは、おじさんだからか・・
でも、客もオジサン多かったけどねw
DVD化を意識して、三話区切り作のような形になっていて、個々の作毎にエンド曲とオープニング曲が流れるのには閉口した。興醒めというか・・・
正直、誰をターゲットにしたかった作品なのだろうか、尋ねてみたい内容であった。
OPは同時進行でそれぞれの敵との戦闘
009VSデビルマンは両者片腕を失い引き分け
サイボーグ戦士の上位互換サイバネティックデーモンにあっさり敗北
サイバネティックデーモンを共闘で撃破
アクションシーン豊富
内容が王道なだけにアクションシーンばかりで少し飽きてくる