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JOINT評論(3)
主人公が娑婆に出てきて、昔の伝手を頼って社会に戻っていくのを見ていると、やはり持つべきものは頼れる仲間だなと思う反面、中盤以降足を洗いたいと願うことに対して協力関係にある人間の反発を受けたり、可愛がってた弟分をやられて結局その世界から抜け出せないというのも、人生の難しさだなと思わされる。
私がこの映画の大きな魅力だと思うのは、とにかく登場人物全員から、なにかしらのヤバイ空気感が出ていること。いわゆるヤクザ映画にあるような、誰もが見て分かる凄みというよりは、何がどうなっちゃうのか、誰が何をしでかすのかというヒヤヒヤするような危なっかしさが全編通じて張りつめているところだと思う。
しかし、現代日本の詐欺などの犯罪がどのように行われているかを垣間見れて恐ろしくもあった。そういうストーリーの骨子と前述の登場人物の雰囲気すべてひっくるめた生々しさで、上映中は目が離せなかった。
今後もこういう日本映画を味わう機会が増えたらいいなと思えた。
裏社会モノですが、ウシジマ君のように漫画チックではなく、ドキュメンタリー風。出演者が皆さん「それっぽい」見た目で「ホンモノ?」と思ってしまいました、笑。
役者さん達の個性に只々魅了されました。
今年のインディーズ作品は名作が多い中、
JOINTは今年一番の作品になりうる気がしました。
規模感や演出がインディーズの域を完全に飛び越えた作品。
試写会後の公開されてる情報で、
演技未経験者が4割、
劇中で刺青を入れてるシーンがあるのですが、実際に彫ってるとゆうビックリ事実、
詐欺の手法が随分リアル、
演技未経験者多めの作品なのにも関わらず、演技が皆ナチュラルで誰が未経験者なのかわからない、
小島監督がよもやこんな作品をと思わせるようなギャップ、
Twitterなどに多く見られる『何割か本物混じってない?笑』などの信憑性、、、
怖いくらいリアルで、
一見の価値ありです。
付け加えて、
昨年、新宿ピカデリーにてプレミアム試写会時、満員でごった返してましたが、
有名モデルさんや、俳優さんも数名来場されてました。
インディーズの映画で、役者さんもそこまで認知度が高いわけではないのに、宣伝方法が個人的にはすごく気になりました。
最後に、
この映画で半グレがカッコいいなどの風潮にならなければいいなと言う思いも少なからず感じました。