福島県いわき市に実在するリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」を舞台に、通称「フラガール」と呼ばれるダンサーになることを決めた主人公の夏凪日羽の成長と、周囲の人々との絆を描いたオリジナル劇場アニメーション。福島県いわき市に暮らす高校生の夏凪日羽は、卒業後の進路に迷っていたが、「東北のハワイ」こと「スパリゾートハワイアンズ」のポスターを見て、フラダンスショーで踊るダンサー=フラガールの採用試験に衝動的に応募する。未経験ながらも採用となった日羽は、鎌倉環奈、滝川蘭子、オハナ・カアイフエ、白沢しおんという個性的な同期たちとともにフラガールへの道を歩み出すが、なかなか足並みがそろわず、初めてのステージは大失敗。周囲からも「史上最も残念な新人たち」と呼ばれてしまう。落ち込む日羽たちだったが、良いことも悪いことも分かち合いながら、次第に絆を深めていく。子役時代から俳優・歌手・声優と幅広く活躍する福原遥が主人公の夏凪日羽を演じ、同期のフラガール役で美山加恋、富田望生、前田佳織里、陶山恵実里が共演。そのほかの声の出演にディーン・フジオカ、山田裕貴。「鋼の錬金術師」「機動戦士ガンダム00」の水島精二が総監督、「劇場版アイカツスターズ!」の綿田慎也が監督、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の吉田玲子が脚本を担当。
フラ・フラダンス評論(3)
舞台でのダンスシーンは楽しく見れました。
背景が綺麗でした。
前半は雑な伏線だらけで、大丈夫かな?となりましたが、後半はちょっと持ち直し、なんとか最後までは観れました。
主人公の子の過剰なドジっ子描写など、キャラ付けがちょっと無理矢理な感じはありましたが、物語が進むにつれなんとか感情移入できるように。
ストーリーはともかく、ダンサーの日常やお仕事っぷりを紹介する教材ビデオや、いわき観光案内としてはまあ観れました。
プリキュアやプリチャン好きな女児、大きいお友達にもおすすめ。
ただ、李相日監督の実写映画『フラガール』があまりによかったので、無意識に比べてしまうせいか、本作はどうしても薄味に感じる。フラダンサーたちが輝いて見えるように、福島に来たいと思ってもらえるように、という狙いがストレートに表れすぎているのかも。実景を丁寧にアニメに取り込んだ部分はきれいだなとは思ったんだけど……。
タイトルにあるように、「フラフラと」ぎこちない歩みと、「フラダンス」をかけて、「フラフラするのがいいのよ」みたいなセリフがフラダンスの指導者からちらっと出てくるんだけど、言うほど誰もフラフラしてないというか。成績最下位でがっくりとか、ホームシックで泣いちゃうとか、やっぱり薄い。
山田裕貴の声、特徴的で面白いなあ。ディーン・フジオカも上手。アニメなので当然といえばそうだけど、実年齢よりずっと若い役をやっても違和感がなかった。女性陣も聞きやすかった。厳しい先輩役の人だけ、ちょっと変わった声だとは思った。