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紅い服の少女 第一章 神隠し評論(1)
「べとべとさん、お先にお越し」というフレーズをご存じの方は、『のんのんばあとオレ』の水木コミックスのファンであり、またお年を召しているのかもしれない。推測の限りをお許しを... それでは本題に
オープニング・クレジットも終わり、次のテロップによると
"Mosien"- a ghost that appears as a monkey or a child.
Taking advantage of one's sense of guilt, it makes people
lose their minds...
本編では英語の"Mosien"ではなく台湾華語、いわゆるtaiwanese mandarinで"魔神仔"となっていた。
本作『紅い服の少女 第一章 神隠し』は一言では語れやしない。それは?
メーキャップのギミックを使ったアート感は平凡でもぞんざいなCGIにシナリオの展開の掴みにくい回想シーンの連発。何故か?死んだと思った人たちのヨミガエリにキャラ設定の意味不明な可笑しさ... 挙げればあげるほど映画が見えてこなくなる。その一つが...
祖母と2人で暮らすジーウェイのアパートの玄関口で守衛をしている彼の叔父にあたる爆竹おっちゃん...(中国で何故? 爆竹を鳴らすのかがこの映画を見ることでわかりました。)
むかし、ミニスカートで腰をフリフリしながら歌うお嬢さん達の歌詞ではないけど
♪ある時 謎の祈祷師で ある時 団地の守衛さん
ある時 おバカな幽霊に あいつはあいつは大変態~ぃ
字余りの事、そして歌手のファンの皆様、どうも、すみましぇ~ん!?
何故こんなおかしなことになるのかを考えると低予算がファクターの一つであるのはすぐに分かるとしても、その他に台湾ならではの社会的モラルや社会通念の関係から度を越した、いわゆる霊魂や幽霊に対して小馬鹿にしたようなハメをはずした表現が許されない環境に台湾映画界が置かれていると言えるのかもしれない。それは...
中国文化における死と幽霊を取り巻くタブーに由来することから、サブジェクトとしてコメントするだけで不運や悪霊を引き寄せると言い伝えられている。その事から映画でも取り上げられている高齢者に対して若者が暗に彼らを軽んじ、その事で非礼や無作法にもとれる可能性が出て来てしまう。 (あたしは台湾の人たちの考えやタブー感、風習といったものは古臭いとは受け取らずに肯定的に捉えている)たまたま、本土の中国もこの手のホラーをほとんど制作していないのも事実として。
これに関して、映画製作総責任者であるハンク・ツェンが台湾発の情報メディアに映画について語っていた。The News Lensより
“I'm well aware there aren't many Taiwanese horror movies, but if
no one wants to start, aren't we going to be stuck forever?” Tseng
told The News Lens, following the release of the film in November
2015. “Taiwanese are too afraid of failure, and a movie not working
out is enough to shake people's confidence.”
彼ハンク・ツェンのコメントをうがった視点から捉えると彼は正直に映画製作の予算を勝ち取れなかったと言っているようなもので、しかもあたしに言わせるとタブーを鋭く破ってしまうと台湾の方たちから総スカンいわゆる反感を買うためにタブーを打ち破ると言っておきながら映画自体はあくまでもソフト・ランディングを目指した台湾人向けの曖昧な映画のスレッドで収まってしまっている。
そんなの赤ちゃんに早く言葉で話しなさいと無駄な事をしているように台湾の赤ちゃんのような未熟なホラーを含めた散々くだらないホラー・フリックスから始まり、恐怖の塊のフィルムを見てきたなら、この映画を見せられてどう思うかは、「視聴者次第という事かもしれない」というふざけた投げやりな答えしか見出せないでいる。事実、2作目よりも1作目の方が質が高いという御仁がいるのも確かな事として
個人的に一番にストレスがたまったのが、映像が終始、暗いモノトーンで描かれていて、たまには日中を総天然色というカラフルでヴィヴィットにウエートを置いた息抜きのシーンも欲しくはなりました。そんなの暗くて凝り過ぎ~ぃってか?
あっ!忘れてたホラーを堕落させたジャンプ・スケアのオンパレードには... 大魔神ではないけども 怒る(ꐦ°᷄д°᷅)ゴォーー!!!