身代わり忠臣蔵
プロット
日本
02月09日 上映
ボーはおそれている
プロット
アメリカ
02月16日 上映
テルマ&ルイーズ
プロット
アメリカ
02月16日 上映
犯罪都市 NO WAY OUT
プロット
韓国
02月23日 上映
コヴェナント 約束の救出
プロット
イギリス・スペイン合作
02月23日 上映
ただ、あなたを理解したい
プロット
日本
02月23日 上映
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ワンダーウォール 劇場版評論(9)
70年代の学生の生活に強い憧れがあるので、現代でもそのようなむさ苦しい生活があることに驚いた。冒頭、京都の観光ガイドのような場面展開で始まるので苦手なやつだと思ったら、逆だった。あんな寮に暮らしてみたいのだけど、実際家賃がタダに近いような額だろうし、それで居座っているのも自分本位な感じがする。自分たちでお金を積み立てるとかOBにカンパをしてもらうとか、もしくは建築科の生徒に設計してもらってDIYで改修補強工事をするなどすれば交渉の余地もあるのではないだろうか。音楽が素晴らしく開放的で、寮の雰囲気に合っていた。
来週からは邦画も新作がどんどん公開です。忙しくなります。
映画はNHKで放送されたドラマと聞いていたのでそれほど期待していませんでした。60分ですし。
京都大学の吉田寮はテレビで紹介されていた物をみたことがある程度。
スタートから、昭和のノスタルジックな建物と、キャラのある学生たちに魅了されました。
私も、学生の時は学生寮に入っていたので、懐かしい(T_T)
思えば大人になったもの。
冒頭は甘々の学生よりも大学側に共感。
あるセリフから逆の考えに。とても熱いものを感じた。演奏シーンではなぜか涙が。
映像も音楽も演技も味があって良かった。
何故なら、その”団交”は午後6時から始まり、延々と夜を徹して続いたからだ・・。自分達の”城”を守るために・・。-
■物語は、”ある旧帝国大学の”地区100年を優に超える、吉田寮・・じゃなかった近衛寮が舞台となっている。
1.近衛寮の魅力というか、欠点というか・・を幾つか。
・寮生の多くが謎過ぎる人々である事。
-おじさんは誰ですか?という人が普通に生活している。何回、留年したのかな?-
-旧帝大生は、他の旧帝大の寮に泊まることが出来たという理由も有るかもしれない。”〇〇大学の方が来られました!”という、館内放送も懐かしい・・。-
・寮内に、色んな生き物が徘徊している・・。
・トイレは男女共用。しかし、”ある理屈で”清潔感はしっかり保たれている・・。
-時代より、50年は先駆けた思想と、建物構造。-
・一番、面倒なのは寮の規則を決める際、全員一致である事が大原則である事。で、ごみ捨てルールを決めるのに、延々と議論する・・。
-皆、大好き、延々と続く不毛な議論・・。-
・掃除をしない・・。気が付いた人がする・・。こたつの上、周囲の一升瓶林立状態・・。
・敬語禁止
2.そんな歴史ある寮に、大学側が突き付けた事。
・建築基準法を満たしていないので、建て替え。もしくは寮の撤廃。
-が、実は大学側の本心は・・。-
3.当然、寮生側は学生部に抗議に行くのだが・・、そこには幾つもの”壁”が・・。
-寮の代表者三船と大学の事務員(鳴海璃子さん)との関係性・・。-
<青臭い学生たちの、寮を守ろうとする”全然一致団結しない”姿。
だが、寮をそれぞれのスタイルで深く愛する学生たち一人ひとりの姿が、愛おしく感じる作品。
NHKBSにて2018年7月25日に視聴し、DVDにコピーし、時折見直していた作品が、まさかの劇場公開とは・・。嬉しき哉。>
■蛇足
・最近、気になっている、”千松信也さん”も、この寮に住んでいた・・。
建て替えを希望する大学側と現在の建物を残したい寮側の意見は平行線をたどる。学生課の受付にできたガラス張りの壁。寮生たちの思いを拒絶する壁だった。
言葉にするのは難しいが、そして現実的ではないかも知れないが、『失うべきではないもの』がある。そんなことを思い出させてくれる愛おしい作品。何かもどかしくて切なくなった。
大好きだ。