あどけない顔の裏に魔性を秘めた少年の恐怖を描くサスペンス・スリラー。アイドルスター・マコーレー・カルキンが従来のイメージを覆す悪役に初挑戦したことでも話題となった。監督は「愛がこわれるとき」のジョセフ・ルーベン、脚本はサマセット・モーム賞の受賞作家で「サワー・スイート」のイアン・マキューアン。製作は、ルーベンと「摩天楼はバラ色に」のメリー・アン・ペイジ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「エイリアン3」のエズラ・スワードロウと、ダニエル・ロゴシン。撮影のジョン・リンドレイ、編集のジョージ・ボワーズは、監督とは「W」などほとんどの作品でコンビを組んでいる。音楽は「ケープ・フィアー」のエルマー・バーンスタイン、美術はビル・グルームが担当。主演は「ホーム・アローン」シリーズのマコーレー・カルキン。共演は「わが心のボルチモア」のイライジャ・ウッドほか。
危険な遊び(1993)評論(8)
子供がサイコパスとかコワすぎます。
私が母だったら違ったかも。
悪さしたら崖から落とすよって言われたの覚えてます
今考えると、自分の母親はなかなかひどいなぁと思います笑笑
僕のトラウマになってる映画
父親のジャックはデヴィッド・モースだ。心を閉ざした彼を2週間の予定でウォーレスの家庭に預け、その間、セラピーも頼んだ。
ヘンリーには妹コーニー(クイン・カルキン)がいて、死んだ弟はロリー・カルキン・・・とカルキン兄弟で固めている。しかし、『ホーム・アローン』のように可愛いイメージなどない。まさしく悪魔の申し子のような。犬殺しでは飽き足らず、“ハイウェイマン”と名付けた人形を高速道路の上から落とす。1台のワゴン車が横転し、次々と車が衝突し、10台を巻き込む大事故となった。幸い死者も重傷者も出なかったが、マークは彼の悪魔性に怯えるばかりとなった・・・そして、今度のターゲットはヘンリーの妹コーニーだ。二人で湖にスケートに行き、薄氷の危険地帯へコーニーを置き去りにしてしまう。氷が割れ溺れたコーニーだったが、大人たちが駆けつけて間一髪助かった。マークはヘンリーの残虐性を叔母のスーザン(クルーソン)に相談するも掛け合ってくれない。それは叔父にも同じこと。彼は両親の前ではとてもいい子だったからだ。
マークはヘンリーに「ママがスーザンに乗り移ってるんだ」など
と言ったもんだから、今度のターゲットはスーザンだ。クライマックスではサスペンスドラマに出てくるような断崖絶壁の上。弟リチャードを溺死させたのはヘンリーじゃないかと疑うようになったスーザンは問い詰めるものの、ヘンリーの逆襲に遭ってしまう。彼がママを突き落としたのだ!おぞましい・・・
しかし、ここでも間一髪。今度は崖の上でマークとヘンリーがもみ合っていた。そして絶海の底へ落ちる寸前、スーザンが2人の腕をつかむ。しかし、力尽き、ヘンリーが奈落の底へと落ちてゆく・・・
いい子、悪い子という両極端な性格を二人の子役がぶつけあう。残酷な一面を見せてくれるマコーレー君だが、計算高くもあり、悪いのはイライジャの方だと巧みに誘導する手腕も見事。弟を殺したことが発端だとすれば、ママの愛情を独占したかったのだと思うのだが、なぜかママまでも殺そうとするんだな?もしや父親の愛情を?うーむ・・・