近未来を舞台に、見せ物小屋の怪力男と気丈な少女が繰り広げる冒険を描いた異色映像絵巻。監督・脚本は「デリカテッセン」で脚光を浴びたジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロが担当。製作は「デリカテッセン」で二人をデビューさせた「アリゾナ・ドリーム」のクローディー・オサール、共同脚本はジル・アドリアン、撮影は「デリカテッセン」で注目され、「セブン」でハリウッドに進出したダリウス・コンディ、音楽はデイヴィッド・リンチ作品で知られるアンジェロ・バダラメンティ、衣裳は「キカ」、「プレタポルテ」(出演)の売れっ子デザイナー、ジャン=ポール・ゴルティエがそれぞれ担当。主演は「蜘蛛女」のアメリカ人俳優ロン・パールマンと新人ジュディット・ビッテ。共演は「デリカテッセン」のドミニク・ピノンのほか、「天使が隣で眠る夜」の名優ジャン=ルイ・トランティニャンが声だけの特別出演。
ロスト・チルドレン評論(10)
良い。すごく良いです。
無垢な大男と、思考と顔立ちは大人の女性のような不思議な美少女のコンビネーション。これまた激しくミスマッチ。通常であれば犯罪の匂いしかしないようなコンビ。だからR指定なんだろうか。ただしそういう児ポ的なシーンはないので念の為。
しかし、このミエットという美少女、子どもなのに顔がホントに成人女性然としていて神秘的な存在。陰鬱なトーンの作品であるだけに尚更際立つ天使感。
そのへんも含めてやっぱりどこまでも中世ヨーロッパな映画。