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海角七号 君想う、国境の南評論(15)
ノスタルジーを強調している予告編が流れているが、あまり本編の展開と関係はない。年配の人がそれを期待してもはずれかも! 此れもありかなと思う反面、台湾の現代若者にとって昔の日本への知識はかなり希薄なのだと感じさせられた。台湾人の監督の演出のためか、友子役の田中さんの日本語がちょっと不自然、語り口調で話すべきところが文面を読むような表現だったり、アガの自宅に夜中にやってきて、靴で家の窓をわって怒りをぶつけるシーンはあまり考えにくい。窓ガラスを割るにも日本人の心情的にはもっと葛藤が表現されていいのではないかと思う。話し方も、甲高く不自然、田中さんはいい演技をしているので田中さんの部分のアフレコをやり直せば日本人が見てとてもよい作品になるのではないかと思う。日本女性はカリカリ怒りっぽいというイメージもいた抱けない。文頭に書いたが、ノスタルジーを期待してもだめ、60年前と現代との因縁めいたものはせいぜい、60年前の台湾少女と現代生意気日本女性の名前が「友子」で共通することくらいである。 宿泊先のホテルのメイドの祖母が60年前の台湾少女であったと言うことがわかるのだが、伏線が無く唐突な感じがする。現実とはそんなものかもと思うが。いいテーマなので日本と台湾でリメイクしても良いかも?。中さんの演技は、「素」な感じでよかった。
拾い上げたギターを叩き壊し、「台北なんか嫌いだ!」と叫ぶ。
夢破れた主人公の阿嘉。
しかし、想い、悩み、迷い、苦しんでいるのは彼だけではなかった。
悩みや迷いは万国共通。
それぞれの思いが、どこか皆、共感を覚えます。
それぞれのキャラクターがみな微笑ましく思えるのはそのせいでしょう。
挿入歌もとても効果的で
特に茂さんの月琴で歌う『野ばら』は、印象的でした。
范逸臣と中孝介。歌手の起用のより、その歌唱力も確かなもので、感動を呼びました。
実際に、映画の中で結成されたバンドのライブを、生で聞いてみたくなりました。
台湾と日本の歴史を知った上で観ると感慨深いモノがあります。
絶対に観て欲しい映画です。
田中チエの演技にちょっとイラッと
違和感のある展開もいくつかあったし
田中千絵や中孝介の演技や、台湾の俳優の日本語の台詞に疑問符が多少つくかもしれませんが、脚本がいい。ところどころくすりと笑える処もあり、上映後ほんわかと心が温まる映画でした。