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ひ・き・こ 降臨評論(2)
どうしてもバリバリの低予算映画なんで、画的な部分でも脚本・演出に関しても雑な部分が時々顔を覗かして、そこでかなり冷めちゃったりはするのですが、でもちょっとした復讐のつもりがいつの間にかネットの力で勢力拡大していくところとか、復讐が段々エスカレートしていくところとか、現実の事件でもありそうな要素がところどころ見受けられて、人間と言う生き物の怖さみたいなものは味わえた映画でしたね。
ただ都市伝説のひきこさんを期待すると、ほぼその要素はないので肩透かしを食らうこと間違い無しでしょう。
ほんのちょっとだけその要素を取り入れただけ、と言うか何の関連性もないと言ってしまってもいいぐらいでしたので・・・。
私はひきこさんに何の思い入れもないので、そこに関しては全く問題無しでしたけど。
霊的な要素もなかったですし、どちらかと言えばホラーと言うよりはサイコスリラーとして楽しむ?のが吉でしょうか。
まあ結局人間が一番怖いと思えるような映画は嫌いじゃないので、低予算の雑さ加減に突っ込みを入れつつ、私自身は何気に楽しんで見れた映画ではありましたけどね。
良作とかそう言った類に位置する映画ではなかったですけど(笑)
そもそも同窓会に三人しか集まらないって、ありえないでしょ!
でも低予算であるが為にそんな設定にするところとか、嫌いじゃない。
この人誰だっけ的な同窓会あるあるも、ある意味リアルで良かったです。
しかし動画で顔がバレバレでは、あっと言う間に素性もバレると思うのですが・・・ホント、雑だなぁ~。
それでもこの映画を嫌いになれないのは、主演の秋月三佳の普通感たっぷりな魅力に嵌ったからかな。
本来は脇で輝くタイプだとは思いますが、他の2人がちょっとイカれた感じでしたので、この映画にはピタリ嵌っていたかなと。
何故かタンクトップ等肌の露出が多い衣装だったのに、エロさ皆無で健康的に見えたのも、何気に好印象でした(逃げ方に必死感がないのも妙にツボ)
脇を固めた小宮一葉とサイボーグかおりも、いい感じのイカレっぷりでした。
ラストの微妙加減がちょっと惜しい・・・。