「アーティスト」でアカデミー賞を受賞し、「カメラを止めるな!」をリメイクした「キャメラを止めるな!」でも話題を集めたミシェル・アザナビシウス監督が手がけたファンタジーアドベンチャー。シビは愛する娘が生活のすべてだった。毎晩、彼女が眠りにつくまで、自分が王子様として登場する冒険物語を語って聞かせていたシビ。しかし、成長して10代になった娘は、父の物語から卒業し、自分自身の物語を作りはじめてしまい……。主演は「最強のふたり」のオマール・シー。アザナビシウス監督のパートナーであり、同監督の作品には欠かせないベレニス・ベジョも出演。
ロスト・プリンス評論(1)
娘が寝る前にいつもオリジナルのお伽話を聞かせていた主人公が、中学生(11歳)になった娘に自分で物語を考えられると言われてしまい…まあ確かにカモメのフランシスと魔法の箱は酷かったしねw
現実を投影した物語を繰り広げる脳内撮影所の様子を織り交ぜつつ展開していくので、その描写をみると確かにファンタジーではあるものの、思春期の娘との接し方に戸惑う父親のお話しな訳で、この作品のターゲットはどこなんでしょう?
なるほどねとはなるところもあるし、落としどころも良いし、決してつまらなくはないけれど、内容的には結構薄味だった。
そしてエピローグ、そこはあんたの出番じゃないと思うのだけどねぇ…。