「キャリー」「スカーフェイス」などの巨匠ブライアン・デ・パルマが1973年に手がけたサイコスリラー。ニューヨーク郊外のスタテン島を舞台に、マンションの一室で起こった殺人事件を巡る、ある女性の過去をサスペンスフルに描く。モデルの女性ダニエルは、テレビ番組のエキストラ役をきっかけに知り合った青年と一夜をともにする。翌日、向かいのアパートに住む女性記者グレースは、ダニエルの部屋で青年が惨殺される場面を目撃。探偵ジョセフの協力を得て調査に乗り出したグレースは、ダニエルがかつて結合双生児であったことを知る。「スーパーマン」のヒロイン役で知られるマーゴット・キダーが結合双生児の姉妹の対比を見事に演じ分け、ダニエルに執着する男エミールを「ファントム・オブ・パラダイス」のウィリアム・フィンレイが怪演。「めまい」「タクシードライバー」などの名作曲家バーナード・ハーマンが音楽を手がけた。2024年1月、デジタルリマスター版でリバイバル公開。
悪魔のシスター評論(4)
これ、案外ホントに怖いね。
デパさんはこういう「エロこわい」小品の方が良いね。
大作風のアンタッチャブルやスカーフェイスとかよりも。
ああカジュアリティーズは良かったかあ。
・スプリットスクリーンだったり目のズームアップだったりデパルマらしい演出がこの頃から見れる
・事件を追う記者グレースが精神病院で見たドミニクの生涯のモノクロ映像がまがまがしくてよかった
・黒人といい仲になったかと思いきやいきなり目を刺されたのは驚いた
・裏窓、めまい、サイコなどのヒッチコックオマージュがそこかしこと
ジャンルとしては人怖になると思う。
個人的には精神病院に潜入してからの展開が好きかな。